はじめての方へ・実例つきガイド

キクログの使い方

面談の準備から記録づくりまで、ひとりの利用者さん(佐藤ゆうきさん)の例で順番にご案内します。

まずは全体の流れ
1準備 2導入 3聞き取り 4整理 5記録

回答を入れていくと、記録は終わったときにはもうできあがっています。最後に確認して、コピーまたはCSVに書き出すだけです。

まず、3つのモードから選ぶ

面談の目的に合わせて、聞く項目がまるごと切り替わります。

初回アセスメント
希望・生活・就労適性などを、はじめて詳しく確認します。
こんなとき
新しく通所を始めた佐藤さんと、はじめて面談する。
再アセスメント
前回からの変化・振り返り・新たな課題を整理します。
こんなとき
半年ごとの個別支援計画の見直しのとき。
定期面談(月1回)
体調・困りごと・相談事項を、短時間で確認します。
こんなとき
毎月のモニタリングで、最近の様子を聞く。

※ モードを途中で変えると入力済みのデータは消えます。はじめに選んでおきましょう。

5つのステップを、例で見る

初回アセスメントのモードで進めた場合の例です。

1
事前準備
過去の記録から「確認したいこと(仮説)」を整理

左の「参照メモ」に前回の記録や申し送りを貼り付け、気になることをメモしておきます。面談中ずっと見えるので、聞き忘れを防げます。

記入例:確認したいこと
・最近あくびが多い → 睡眠の質を確認したい ・新しい作業に移ってから表情が硬い。負担になっていないか? ・「働きたい」発言が増えた。具体的な希望を一緒に整理したい。
2
導入
話しやすい雰囲気をつくる

チェックリストに沿って、挨拶・目的説明・アイスブレイクを。各項目に声かけ例が出るので、そのまま読み上げてもOKです。

声かけ例:「こんにちは。今日は暑いですね。ここまで来るの大変じゃなかったですか?」「今日は、佐藤さんが今後どう過ごしたいか、一緒に考える時間です。」
3
アセスメント
本人の言葉を大切に聞き取る

設問に沿って聞き取り、答えを入力します。文章で書く欄、ボタンで選ぶ欄などがあります。入力すると右側に記録が自動でまとまっていきます。

画面の例
将来どんな暮らし・働き方をしたいですか(本人の言葉で)
声かけ例:「3年後、どんな1日を過ごせていたら『いい感じ』だと思いますか?」
一人暮らしをしながら、パン屋さんで働きたい。自分のペースで、午前中中心に働けるとうれしい。
この答えが、そのまま右の記録に反映されます。
4
情報の整理
聞き取りを振り返り、支援の方向性を決める

これまでの回答が一覧で表示されます。それを見ながら、最後に「支援方針・次にやること」を書きます。

記入例:支援方針
午前中心の軽作業から段階的に。指示は一度に1つ、写真など視覚的に提示する配慮を継続。次回までに週4通所をトライする。
5
記録作成
できあがった記録を確認して、書き出す

面談が終わるころには、記録はもうできあがっています。自由に手直しして、コピーまたはCSVに書き出せます。

自動生成された記録の例
【面談記録】
利用者:佐藤 ゆうき 様
面談種別:初回アセスメント
実施日:2026/06/21

■ ① 本人の希望(デマンドとニーズ)
・将来どんな暮らし・働き方をしたいですか:一人暮らしをしながら、パン屋さんで働きたい。午前中中心に働けるとうれしい。
・この希望は誰の意向ですか:本人

■ ② 健康・身体・生活基盤
・生活リズム・睡眠:就寝23時・起床6時半で安定。週末はやや夜更かし気味。

■ 支援方針・次にやること
午前中心の軽作業から段階的に。指示は一度に1つ、視覚的に提示する配慮を継続。次回までに週4通所をトライ。
記録をコピー CSVに書き出し

聞き方のコツ(OARS)

声かけ例は「開かれた質問」が中心です。あわせて次の4つを意識すると、本人の言葉が引き出しやすくなります(動機づけ面接の基本スキルです)。

O
開かれた質問

はい・いいえで終わらない聞き方。「どんな?」「どうやって?」で広げます。

例:「どんな作業だと力を発揮できそうですか?」
A
是認(よい点を返す)

本人のがんばりや強みを、言葉にして返します。話しやすい空気が生まれます。

例:「それ、いいですね」「よく続けていますね」
R
聞き返し(言い換えて返す)

相手の言葉をそのまま、または言い換えて返し、理解が合っているか確かめます。

例:「“午前中なら”というのは、午後はしんどい、ということでしょうか?」
S
要約(時々まとめる)

出てきた話を区切りでまとめ、今どこにいるかを本人と共有します。

例:「ここまでを整理すると…で合っていますか?」
無理に聞かないことも大切です。話したくないことは「パスでも大丈夫」と伝えると、安心して話せます(トラウマインフォームドケアの考え方)。また、開かれた質問が答えにくそうなときは、はい・いいえや選択肢に切り替えてOK。知的・発達の特性がある方には、そのほうが答えやすいこともあります。

ニーズ整理票の書き方

アセスメントの最後に出てくる4列の表です。「事実」と「解釈(仮説)」を混ぜないのがいちばんのコツです。

① 情報(事実)
見たこと・聴いたこと・データ。事実だけを書く。
② 理解・解釈
なぜ?の仮説。生物・心理・社会・環境の4つの目で。
③ 支援課題
取り組むべきこと。
④ 対応・方針
誰が・何を・どうするか。
記入例(佐藤さんの場合)
1行 = 1つのニーズ。「+行を追加」で、ニーズの数だけ行を増やせます。下は2つのニーズを入れた例です。
① 情報(事実)
② 理解・解釈(4つの目)
③ 支援課題
④ 対応・方針
ニーズ①
新しい盛り付け作業に移ってから表情が硬い。3日目から笑顔。
生物:立ち作業による疲労
心理:新環境への不安
社会:関係は良好
環境:手順提示が口頭のみ
新しい作業に移る際の不安を減らす。
手順を写真付きで掲示。最初の3日は職員が横につく。
ニーズ②
昼食後に眠気が強く、午後の集中が続かない。
生物:服薬の影響
環境:静かに休める場所がない
午後の活動量を保てるようにする。
昼休みに休憩スペースを用意。午後は軽作業から始める。
記録にはこう出力されます
■ ニーズ整理
・情報: 新しい盛り付け作業に移ってから表情が硬い。3日目から笑顔。
  解釈[生物]: 立ち作業による疲労/[心理]: 新環境への不安/[社会]: 周囲との関係は良好/[環境]: 手順提示が口頭のみ
  支援課題: 新しい作業に移る際の不安を減らす
  対応方針: 手順を写真付きで掲示。最初の3日は職員が横につく。
・情報: 昼食後に眠気が強く、午後の集中が続かない。
  解釈[生物]: 服薬の影響/[環境]: 静かに休める場所がない
  支援課題: 午後の活動量を保てるようにする
  対応方針: 昼休みに休憩スペースを用意。午後は軽作業から始める。

個別支援計画を、手元に置いて面談する

左パネルの「個別支援計画」タブに計画書を貼り付けておくと、面談中ずっと見やすい形で参照できます。目標に沿った聞き取りがしやすくなります。

読み込ませる手順
1
左パネルの「個別支援計画」タブを開く
2
お使いの計画書のテキストをコピーして貼り付け
3
「読み込み」を押すと、自動で項目に整理されます
読み取れる項目
作成日/利用者氏名/総合的な援助の方針/長期目標/短期目標/優先順位ごとの目標・課題・支援内容・期限。
形式が合わないときは、「参照メモ」に貼り付けてそのまま見ることもできます。
個別支援計画 参照メモ 読み込み後の表示
佐藤 ゆうき 様
作成日: 2026年3月15日
総合的な援助の方針
本人の「働きたい」気持ちを尊重し、無理のないペースで就労に向けた力を育む。
長期目標
一般就労に向けた基礎体力と生活リズムの確立
短期目標
週4日の安定通所と立ち作業への段階的な慣れ
支援計画詳細
優先順位 1 期限: 6か月
目標・課題
通所日数を増やし、生活リズムを整える
支援内容
朝の声かけ・体調確認。負担の少ない作業から段階的に。

※ 貼り付けた計画データも端末の中だけに保存されます。サーバーには送られません。

録音して、文字起こしは外部で

1録音前に同意確認のダイアログが出ます。
2面談を録音し、MP3で書き出せます。
3NotebookLM等に渡して文字起こし。

音声は端末の中だけに保持されます。マイク録音は https のページで開いたときに使えます。

CSVで履歴を残す・共有する

「CSVに書き出し」を押すと、この面談が履歴に保存され、これまでの記録をまとめてCSV(スプレッドシート)で書き出せます。

利用者ごと・日付ごとに整理されるので、ふだんの支援記録ツールへの転記やチームでの共有に使えます。

同じ利用者・同じ日の記録は上書き保存されます。

つまずきやすいポイント

記録を手で直したあと
自動更新は止まります。回答から作り直したいときは「最新の内容で上書き」を押します。
モードの変更は最初に
途中で変えると入力済みデータが消えます。面談の種類は始める前に選びましょう。
事実と仮説を分ける
ニーズ整理票では、①は見たこと(事実)、②はなぜか(仮説)。混ぜないと支援が考えやすくなります。
複数の利用者を切り替え
上のタブで利用者を追加・切り替えできます(最大10名)。それぞれのデータは分けて保持されます。

さっそく、開いてみましょう。

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