キクログの使い方
面談の準備から記録づくりまで、ひとりの利用者さん(佐藤ゆうきさん)の例で順番にご案内します。
回答を入れていくと、記録は終わったときにはもうできあがっています。最後に確認して、コピーまたはCSVに書き出すだけです。
まず、3つのモードから選ぶ
面談の目的に合わせて、聞く項目がまるごと切り替わります。
新しく通所を始めた佐藤さんと、はじめて面談する。
半年ごとの個別支援計画の見直しのとき。
毎月のモニタリングで、最近の様子を聞く。
※ モードを途中で変えると入力済みのデータは消えます。はじめに選んでおきましょう。
5つのステップを、例で見る
初回アセスメントのモードで進めた場合の例です。
左の「参照メモ」に前回の記録や申し送りを貼り付け、気になることをメモしておきます。面談中ずっと見えるので、聞き忘れを防げます。
チェックリストに沿って、挨拶・目的説明・アイスブレイクを。各項目に声かけ例が出るので、そのまま読み上げてもOKです。
設問に沿って聞き取り、答えを入力します。文章で書く欄、ボタンで選ぶ欄などがあります。入力すると右側に記録が自動でまとまっていきます。
これまでの回答が一覧で表示されます。それを見ながら、最後に「支援方針・次にやること」を書きます。
面談が終わるころには、記録はもうできあがっています。自由に手直しして、コピーまたはCSVに書き出せます。
【面談記録】 利用者:佐藤 ゆうき 様 面談種別:初回アセスメント 実施日:2026/06/21 ■ ① 本人の希望(デマンドとニーズ) ・将来どんな暮らし・働き方をしたいですか:一人暮らしをしながら、パン屋さんで働きたい。午前中中心に働けるとうれしい。 ・この希望は誰の意向ですか:本人 ■ ② 健康・身体・生活基盤 ・生活リズム・睡眠:就寝23時・起床6時半で安定。週末はやや夜更かし気味。 ■ 支援方針・次にやること 午前中心の軽作業から段階的に。指示は一度に1つ、視覚的に提示する配慮を継続。次回までに週4通所をトライ。
聞き方のコツ(OARS)
声かけ例は「開かれた質問」が中心です。あわせて次の4つを意識すると、本人の言葉が引き出しやすくなります(動機づけ面接の基本スキルです)。
はい・いいえで終わらない聞き方。「どんな?」「どうやって?」で広げます。
本人のがんばりや強みを、言葉にして返します。話しやすい空気が生まれます。
相手の言葉をそのまま、または言い換えて返し、理解が合っているか確かめます。
出てきた話を区切りでまとめ、今どこにいるかを本人と共有します。
ニーズ整理票の書き方
アセスメントの最後に出てくる4列の表です。「事実」と「解釈(仮説)」を混ぜないのがいちばんのコツです。
心理:新環境への不安
社会:関係は良好
環境:手順提示が口頭のみ
環境:静かに休める場所がない
■ ニーズ整理 ・情報: 新しい盛り付け作業に移ってから表情が硬い。3日目から笑顔。 解釈[生物]: 立ち作業による疲労/[心理]: 新環境への不安/[社会]: 周囲との関係は良好/[環境]: 手順提示が口頭のみ 支援課題: 新しい作業に移る際の不安を減らす 対応方針: 手順を写真付きで掲示。最初の3日は職員が横につく。 ・情報: 昼食後に眠気が強く、午後の集中が続かない。 解釈[生物]: 服薬の影響/[環境]: 静かに休める場所がない 支援課題: 午後の活動量を保てるようにする 対応方針: 昼休みに休憩スペースを用意。午後は軽作業から始める。
個別支援計画を、手元に置いて面談する
左パネルの「個別支援計画」タブに計画書を貼り付けておくと、面談中ずっと見やすい形で参照できます。目標に沿った聞き取りがしやすくなります。
形式が合わないときは、「参照メモ」に貼り付けてそのまま見ることもできます。
※ 貼り付けた計画データも端末の中だけに保存されます。サーバーには送られません。
録音して、文字起こしは外部で
音声は端末の中だけに保持されます。マイク録音は https のページで開いたときに使えます。
CSVで履歴を残す・共有する
「CSVに書き出し」を押すと、この面談が履歴に保存され、これまでの記録をまとめてCSV(スプレッドシート)で書き出せます。
利用者ごと・日付ごとに整理されるので、ふだんの支援記録ツールへの転記やチームでの共有に使えます。
同じ利用者・同じ日の記録は上書き保存されます。